最近、一冊の本を紹介していただきました。
五日市剛さんの『ツキを呼ぶ魔法の言葉』という本です。
「ツキを呼ぶ魔法の言葉」と聞いて、
「どうせ“ありがとう”とか“感謝”とかでしょ? そんなこと、もう知ってるよ」
と思う人もいるかもしれません。正直私もそう思っていました。
「ありがとう」
「感謝します」
「ツイてる」
こういう言葉が大切だということは、これまでもいろいろなところで聞いてきました。
でも、この本に出てくる話を読んでいるうちに、
「やっぱり、言葉の力ってすごいのかもしれない」
と改めて感じたんです。
どんな言葉を口癖にするかで、自分のものの見方が変わる。
それが行動を変え、人との関係を変え、もしかしたら人生まで変えていくのかもしれない。
せっかくなら、良い言葉を使って、より良い人生にできたら楽しいと思いませんか?
私自身、昔から意識的なのか無意識なのか、ネガティブな言葉を使うのがあまり好きではなく、どちらかというと良い言葉を使うことが多かったように思います。
そして今回、これまでの人生を振り返ってみたら、
「私って、やっぱりツイてるな」
と思うことが、たくさんあったんです。
今回は、そんな私自身の体験も交えながら、「言葉」と「人生」について書いてみたいと思います。
「ありがとう」「感謝します」「ツイてる」の力

『ツキを呼ぶ魔法の言葉』には、印象に残るエピソードがたくさん出てきます。
- イスラエルで出会ったおばあさんとの不思議な話。
- 交通事故に2回遭ったときにも「ありがとう」と言ったことで、事故の相手と家族ぐるみで付き合うようになった話。
- 不良少女の家庭教師になり、その少女が大学院まで進み、学校の先生になった話。
- 会社の冴えない部下に毎日「ツイてる?」と聞き続けたところ、その人の仕事ぶりや人柄まで変わっていった話。
どれも、「本当にそんなことがあるの?」と思ってしまうような話です。
でも、そこに共通しているのは、
自分がどんな言葉を発するか。
そして、起きた出来事をどう受け止めるか。
ということ。
もちろん、言葉を変えれば魔法のように何もかも思い通りになる、という単純な話ではないと思います。
ただ、自分が使う言葉が変われば、ものの見方が変わる。
ものの見方が変われば、行動も変わる。
そして、人との関係も変わっていく。
そう考えると、普段何気なく使っている言葉が人生に与える影響は、思っている以上に大きいように感じます。
振り返ってみたら、私もやっぱり「ツイてる!」

今回この本を読んで、改めて自分の人生を振り返ってみると、
「私って、やっぱりツイてるな〜」と思うことが、たくさんありました。
人生を大きく変えてくれた就職先

私は学生時代からCAを目指していて、当時は日系の航空会社が第一志望でした。
そんな中、たまたま受けた外資系の航空会社にご縁があり、就職することになりました。
当時の日本では今ほど有名ではありませんでしたが、その後、誰もが知っている航空会社になりました。
大学卒業後すぐに海外へ移住し、世界40カ国以上を飛び回る生活。
いろいろな国の人と出会い、さまざまな文化に触れることができました。
そして何より、父がずっと行きたがっていたモナコをはじめ、フランスやイタリアなど、いろいろな場所へ一緒に旅行することができました。今思えば、たくさん親孝行ができたことも、本当にありがたかったなと思います。
今振り返ると、「あの時、勇気を出して海外へ飛び立って本当に良かった!ツイていた!」と思います。
当時は見知らぬ外国での生活に不安や葛藤もありましたが、今だからこそ、その経験の一つひとつが本当にありがたいことだったと感じます。
数秒の差で、人生が変わっていたかもしれない

CA時代には、こんなこともありました。
海外のショッピングモールを歩いていたとき、
天井から吊るされていた大きな装飾が、ものすごい音を立てて落ちてきたことがあります。
それは、ちょうど私がその場所を通り過ぎた直後でした。
あと数秒遅かったら、直撃していたかもしれません。
そう考えると、今でもゾッとします。
こういう大きな事故や危険を間一髪で避けたとき、私たちは「運がよかった」と気づきます。
でも、もしかしたら私たちが気づいていないだけで、「何も起こらなかった」という幸運も、毎日の中にたくさんあるのかもしれません。
何事もなく今日を過ごせた。
無事に家に帰ってこられた。
大切な人とご飯を食べられた。
朝、目が覚めた。
よく考えたら、そんな何でもない一日も、本当はすごくありがたいことです。
仕事を辞めて帰国したタイミングも、今思えば絶妙だった

CAを辞めて日本へ帰国したタイミングも、今振り返ると絶妙でした。
帰国したのは、コロナ禍が始まる少し前でした。
もしあと少し遅ければ、帰国すること自体が大変になっていたかもしれません。
そして帰国後、新しい会社へ就職しました。
実はその会社は、帰国する前から「ここで働けたらいいな」と思っていた会社でした。
ところが、帰国したタイミングでは募集がありませんでした。
「残念だな」と思っていたら、その後ちょうど募集が始まり、無事に就職することができました。
タイミングって、不思議です。
そのときは「残念」と思ったことでも、あとから振り返ると、
「あれでよかったんだ」と思えることってありませんか?
「ツイてる!」と思えば、天気まで味方に?

私は旅行のときも、なぜか「ツイてるな~」と思うことがあります。
以前、日本に台風が接近している中、満席の沖縄行きの飛行機に乗る予定がありました。
「これはどうなるかな」と思っていたら、台風を気にして予定を変更した人が多かったのか、当日の機内はガラガラ。
予約していた通路側の席から、窓側の席へ変更することができました。
しかも搭乗後には、「途中で引き返す可能性があります」とアナウンスされていたにもかかわらず、無事に沖縄へ到着!
そして、現地の天気はなんと晴れ!
おかげさまで、沖縄旅行を満喫することができました。
天気予報では雨だったのに、予定が近づくにつれて、雨予報が曇りになり、曇りが晴れになっていく。
そんなことも、なぜかよくあります。
もちろん、ただの偶然かもしれません。
でも私は、「ラッキー!」と思うことにしています。
56,000円の航空券を買うことになった日

一方で、「ツイてる人生」と言っても、いつもいいことばかりが起きるわけではありません。
先日、愛知県へ行くために飛行機に乗ろうとしていたときのこと。
当日になって、
「あれ? チケットがない……!」
と気づきました。完全に自分のミスです。
そして、当日料金で支払った金額は……
56,000円。
高っ……!(笑)
普通なら、
「最悪」
「なんで事前に確認しなかったんだろう」
「56,000円も損した……」
と思ってもおかしくありません。
でも、そのとき私が思ったのは、「まあ、それでも無事に愛知まで行けるんだから、ありがたい」でした。
もちろん、56,000円は痛いです(笑)。
でも、起きてしまったことは変えられません。
だったら「最悪だった」と思いながら移動するより、
「無事に目的地へ行ける。ありがたい」
と思っていたほうが、自分の気持ちはずっと楽です。
そしてその愛知滞在中、名古屋では線状降水帯が発生し、大雨による被害も出ていました。
ところが、私が移動している間は一度も大雨に当たらず、宿泊先と講習会の会場付近だけ、まるで雨雲が避けているようでした。
それでも講習会の帰りには、先の電車が詰まってしまい、途中で下車しなければならないことに。
でも幸い、近くに住んでいた義理のお姉さんが迎えに来てくれて、無事に帰ることができました。
振り返ってみると、「なんだかんだ、ツイてるな」と思うんです。
「ツイてる人」は、トラブルが起きない人ではないのかもしれない

ここで、ふと思いました。もしかしたら、
ツイてる人=何も悪いことが起きない人
ではないのかもしれません。
トラブルも起きる。予定通りにいかないこともある。思わぬ出費だってある。
でも、その中から、
「これで済んでよかった」
「助かった」
「ありがたい」
「結果的にはよかった」
と思えることを見つけられる。
同じ出来事が起きても、「最悪」と捉えるのか、「これで済んでよかった」と捉えるのか。
それが「ツイてる」ということなのかもしれません。
起きた事実は同じでも、その後の自分の心の状態はまったく違ってきます。
私の「ありがたい」は、おばあちゃんから

そして、ここまでの人生を振り返ってみて、もう一つ気づいたことがあります。
私はどうして、こんなふうに「ツイてる」と思えるんだろう?
その答えの一つが、おばあちゃんと母でした。
私のおばあちゃんは、「ありがたい、ありがたい」が口癖です。
何か特別ないいことが起きたときだけではありません。
今日も一日無事に終えられた。
みんなでおいしいご飯を食べられた。
そんな、一見すると当たり前に思える些細なことにも、「ありがたいねぇ」と言います。
「すべてのものに感謝、感謝」
「生かされていることに感謝」
この言葉が口癖で、いつもニコニコ笑っているおばあちゃん。
今思えば私は、おばあちゃんから言葉で説明されたわけではないけれど、
「人生って、こういうふうに生きるんだよ」ということを教えてもらっていたのかもしれません。
小さな「ラッキー」を見つけるのが上手な母

そして、私の母も「ツイてる」を見つけるのがとても上手です。
探し物が見つかった。駐車場がタイミングよく空いた。
そんな本当に小さなことでも、「ラッキー! ツイてる!」と心から喜ぶんです。
そして考えてみたら、母は自分だけでなく、私に対しても小さい頃から何度も何度も
「あなたはツイてる」
と言ってくれていました。
そうやって育ったからなのか、私も自然と、日常の中にある「ツイてる」を見つけるようになったのかもしれません。
大きな幸運が起きたときに喜ぶのは、きっと誰でもできます。
でも、何でもない毎日の中にある、小さなラッキーに気づけるか。
私は、ここがすごく大事なんじゃないかと思っています。
言葉は、自分だけのものじゃない

今回、過去を振り返ってみて気づいたことがあります。
私が日々口にする言葉は、「意識して頑張っていた」のではなく、
おばあちゃんの「ありがたいねぇ」を聞いていたから。
母の「ラッキー! ツイてる!」を隣で聞いていたから。
そして私自身も「あなたはツイてる」と何度も言われて育ったから。
気づかないうちに、そういう口癖やものの見方が、自分の中にも育っていったのだと思います。
言葉は、そばにいる人から移っていくものなのかもしれません。
だとしたら、自分が発する言葉は、自分だけのものではなく、家族や友人、一緒に働く人…
自分のそばにいる誰かにも、少しずつ伝わっていく。
そう思うと、日常で使う言葉を、少し丁寧に選びたくなります。
「ありがとう」
「嬉しい」
「楽しい」
「ツイてる!」
そんな言葉を口にしていると、自然と表情も明るくなります。
そして、不思議と「ありがたいこと」や「ツイてること」にも気づきやすくなる気がします。
反対に、
「最悪」
「ムカつく」
「どうせ無理」
「ついてない」
という言葉ばかり口にしていると、自分自身も「最悪なこと」や「ついていないこと」を見つけるのが上手になってしまうのかもしれません。
だったら私は、できるだけ「ツイてる」を見つけられる人でいたいと思います。
「ツイてる人生」ってどんな人生だろう?
人生には、自分ではコントロールできないことがたくさんあります。
思い通りにならないこともあるし、予想外のことだって起きます。
嫌なことが起きた瞬間に、「ありがとう!」なんて思えないことだってあります。
でも少し時間が経ってから、
「あれで良かったのかもしれない」「これで済んで良かった」「助けてくれる人がいてありがたかった」と思えることはあります。
だから今回この本を読んで、私は改めて、
「ありがとう」「感謝します」「ツイてる!」という言葉を、もっと口癖にしてみようと思いました。
きっと「ツイてる人生」って、ツイてる出来事ばかりが起きる人生ではなくて、
毎日の中にある「ツイてる」に、たくさん気づける人生なのではないでしょうか。
これからも、大きな幸運を待つのではなく、毎日の中にある小さな「ツイてる」をたくさん見つけながら生きていきたいと思います。
今日、あなたの身の回りにもある、まだ気づいていない小さな「ツイてる」を見つけてみませんか?✨




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