「You are what you eat」― あなたをつくる“食事”の話。カラダとココロを整える第一歩

「なんとなく不調」「心が落ち込みがち」「朝からだるい」
そんな日々が続いているなら——その原因、あなたの“食事”にあるかもしれません。

今回は、「You are what you eat(あなたは食べたものでできている)」という言葉をキーワードに、 カラダとココロを内側から整える“食”のヒントをお届けします。

目次

「You are what you eat」って、どういう意味?

この言葉は、実は18世紀ごろから使われていた古い格言ですが、
もっと前の古代ギリシャ時代の医学の父、”ヒポクラテス”も、こんな言葉を残しています。

Let food be thy medicine and medicine be thy food.
「食事を薬とし、薬を食事とせよ」

現代科学もこの古い知恵を証明しています。私たちの体は、食べたものから細胞を作り、エネルギーを得ているのです。

つまり、食べ物はただの栄養ではなく、“わたしたち自身をつくる材料”
だからこそ、何を選び、どう向き合うかが、カラダとココロを整える鍵になるのです。

科学的にも裏づけられている「食とココロのつながり」

近年、「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」という言葉をよく耳にするようになりました。
これは 腸と脳が神経でつながっていて、互いに影響を与え合っていることを意味します。

とくに注目すべきは、幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質セロトニンの約90%は腸で作られているという事実です。2015年の米国カリフォルニア工科大学の研究では、腸内細菌のバランスがセロトニン産生に直接影響することが示されました。
腸内環境が整うと、心の安定や快眠にもつながるのです。

つまり、

食べ物が腸に届く → 腸が整う →脳の機能が向上する→ 心が安定する

という内側から整えるサイクル”が、科学的に証明されているのです

実体験|食が変われば、カラダもココロも軽くなる

わたし自身、CA時代は不規則な生活で外食がメインの生活を送っていました。

当時は、

  • 吹き出物などの肌荒れ
  • 睡眠の質が悪い

など、不定期で起きる不調を経験していました。

転機は、発酵食品を意識し始めたことでした。最初は週に2回ほど納豆や手作り甘酒を食べるだけでしたが、3週間ほどで肌のターンオーバーが改善。1ヶ月後には朝の目覚めがスッキリとし始めたのです。

そんなふうに少しずつ発酵食品を取り入れ、自然に近い食事へと意識を向けていったことで、気づけば、心と体の調子が本当に変わっていったのです

最初は時間も手間もかかると思っていた手作り発酵食品は、実際に作ってみると、とても簡単で今では欠かせない存在です。

わたしの手作り発酵食品リスト

  •  甘酒:米麹と炊いたご飯だけで簡単に作れる、日本の伝統的な甘味料
  •  味噌:大豆と麹、塩だけで手作りできる最強免疫アップ調味料
  •  塩麹:料理の味を格上げする魔法の調味料
  •  醤油麹:料理に深いコクと風味を加え、うま味たっぷりで減塩にも役立つ
  •  たまねぎ麹:これ一つで味が決まる、万能調味料
  •  納豆:タンパク質が豊富で腸内環境を整える最強食品

これらはすべて、基本的な材料と少しの手間で自宅で作れるものばかりです。一度習慣になると、その効果と風味の良さにハマってしまいますよ!

今日から始める「整える食」の小さな習慣

最初から完璧を目指さなくてもOK。
気軽にできることから、ひとつだけ取り入れてみましょう。

① 本物の調味料を使う

料理の味を決める調味料は、毎日少しずつでも体に入るものです。添加物を減らしたい方には、まず調味料の見直しをお勧めします。

国産の天然醸造醤油や、化学調味料不使用の味噌など、原材料にこだわった調味料は、お値段は少々高くても風味が豊かで少量でも満足感があります。長期的に見れば健康への投資として決して高くはありません。

そして、塩麹や醤油麹などは自宅で簡単に手作りでき、コストパフォーマンスも抜群です。

② 発酵食品を毎日の食事に取り入れる

腸内環境を整える最も効果的な方法は、生きた発酵食品を日々の食事に取り入れることです。納豆、味噌、甘酒、ぬか漬けなど、できるだけ加熱せずに食べるのがポイントです。

手作り納豆のすすめ

海外では入手困難だった納豆。日本では当たり前に手に入りますが、あえて手作りすることで、その価値は何倍にも高まります。

市販品の多くには遺伝子組み換え大豆や添加物が使われていることもありますが、手作りなら有機栽培の国産大豆を使い、自分好みの熟成度に調整できます。黒豆納豆など、スーパーでは珍しい品種も簡単に作れますよ。

私は手作り納豆の安全性と深い味わいにすっかり魅了され、もう市販品には戻れなくなりました。

③「五感で味わう食べ方」を意識する

忙しい現代人にとって、「どう食べるか」は「何を食べるか」と同じくらい大切です。1日1食だけでも、以下を意識してみませんか?

  • 食事の前に「今ここ」に意識を向け、「いただきます」と手を合わせる
  • 料理の色や香り、音、食感を意識的に感じながら味わう
  • 一口ごとに十分咀嚼し、食材本来の味を楽しむ

また、誰かと食事をする時は、愚痴や不満ではなく、感謝や喜びを分かち合う時間にしましょう。笑いながら食べる食事は消化も良くなります。

そうすることで、単なる「栄養補給」が、心身を整える「自分ケアの時間」へと変わるのです

まとめ|食べることは、自分を整えること

「何を食べるか」は、「自分をどう扱うか」ということ。
今日の食事は、自分の未来をつくる一歩です。

“整える”とは、特別なことではなく、日々の小さな選択の積み重ね。
明日からではなく、今日の次の一食から、カラダにやさしい食で、お腹もココロも満たしていきましょう。
自分を大切にする第一歩は、「何を口にするか」を大切にすることから始まります。

それは、自分に優しくする習慣を育てることでもあるのです。

あとがき

最近、どんな気持ちで食事をしていますか?

今日から、「わたしを整える食べもの」を、ひとつだけ意識してみませんか。

ぜひコメント欄で、あなたが取り入れている「整える食」や、これから試してみたいことを教えてください。
小さな一歩でも、それは素敵な変化のはじまりです。皆さんの体験から学ぶことも多いはずです。

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