ふとしたご縁で”エネルギーチャージの旅“に誘われ、「これは行くしかない!」と、心のままに出かけることにしました。
向かったのは、南国の陽ざしと神話のエネルギーが息づく地「宮崎」。
気の置けない仲間と共に、3日間の旅へ出発です✨
“天孫降臨の地“とも呼ばれるこの地には、古くから自然と調和して生きてきた人々の祈りが今も残っています。
大自然の中でエネルギーを感じながら神社を巡り、神話の物語に触れるうちに、日常で張り詰めていた心が、ふわりと解けていくのを感じました。
今回のリトリートは、まるで「内なる自分」に還っていくような3日間。
この記事では、実際に巡った聖地とそこで感じた気づきをお届けします✨
1日目:海と太陽のエネルギーに包まれて
鵜戸神宮(うどじんぐう)——波音とともに祈る洞窟の聖域


最初に訪れたのは、海沿いの断崖に建つ「鵜戸神宮」。
ここは約2000年前、第10代崇神天皇の御代に創建されたと伝えられる由緒ある神宮です。その名の由来は「空洞」を意味する「ウド(空・洞)」から来ており、まさに洞窟の中に社殿があるという他に類を見ない神秘的な聖地。
主祭神は日子波瀲武鵜鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)。
なんと、日本初代天皇である神武天皇のお父様です。


洞窟の中に足を踏み入れると、ひんやりとした空気と潮の香りが頬をかすめ、波音が優しく響きます。
五感すべてで”自然と一体になる“
そんな感覚に包まれました。

天井から滴る「お乳岩」の霊水も神秘的で、安産・育児のご利益があると言われています。
特に印象的だったのは「運玉投げ」。

願いを込めて素焼きの玉を亀石のくぼみに投げ入れるのですが、うまく入ると願いが叶うと言われています。この亀石は、豊玉姫命が乗ってこられた大亀が岩になったという伝説が残る場所。
思いを込めて、思わず真剣モードに(笑)。
仲間たちも一緒にチャレンジして、「入った!」「惜しい!」と大盛り上がり。私は縄の中には入ったものの、バウンドしてしまい残念ながらくぼみに着地はしませんでした。それでも、願いは叶うようなので、よしとしましょう。
みんなで笑いながら挑戦する時間が、何よりも楽しいひとときでした。
鵜戸神宮のご利益は、縁結び・安産・育児・夫婦和合・航海安全。山幸彦と豊玉姫の深い愛の物語が息づくこの場所で、あらゆる和合のエネルギーを感じることができました。
サンメッセ日南——太陽と海とモアイが紡ぐ”未来への希望”

続いて向かったのは、モアイ像で有名な「サンメッセ日南」。
鵜戸神宮から車で約20分、海沿いのドライブも心地よい道のりです。
太平洋を見下ろす丘の上に立つ7体のモアイは、太陽の光を受けて静かなエネルギーを放っていました。
実はこのモアイ像は、世界で唯一、イースター島の長老会から正式に許可を得て完全復刻されたものだそうです。
なぜ宮崎にモアイ像が?
それは、1992年に日本企業がイースター島で倒れていた15体のモアイ像を3年かけて無償で修復したことへの感謝の証として、イースター島の長老会と島民が特別に許可してくれたそうなのです。また、日南海岸の雄大な景色がイースター島に似ていたことも理由だそう。
「モアイ」という言葉には、「モ=未来」「アイ=生きる」、つまり”未来に生きる”という意味が込められています。
7体のモアイには、それぞれ違ったご利益があると言われています。

左から順に仕事運、健康運、恋愛運、地球の平和、結婚運、金運、学力UP。
モアイに触れると願いが叶うとされていて、私が惹かれたのは「地球の平和」。
中央に位置するモアイ像に手を当てて、平和を祈りました。
みんなそれぞれ違うモアイを選んでいて、「どれにしよようかな〜」と悩みつつも、一人ひとり願いを込めている姿が微笑ましかったです。
それからは歩いて高台に登り、展望台へ。
海風が頬を撫で、心がどんどん軽くなっていくのを感じました。

丘の上の展望台から眺める太平洋は、ただ美しいだけでなく、
見ているだけで“すべてが浄化されていくような”感覚を与えてくれます。

自然の中で深呼吸する——
それだけで、人はこんなにも軽くなれるのだと実感しました。
そしてその時、「生きていてよかった!」という幸福感に全身が包まれました。
青島神社——鬼の洗濯板に守られた縁結びの島

1日の締めくくりとして最後に向かったのは「青島神社」。
サンメッセ日南から車で約30分です。
島全体が神域とされていて、周囲1.5kmの小さな青島全体が境内という珍しい神社です。
そして何より目を引くのが、島を取り囲む鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩。これは海底が隆起してできた奇岩で、国の天然記念物に指定されています。干潮時には、まるで巨大な洗濯板のような不思議な岩肌が一面に広がり、その景観は圧巻です。

この神社に祀られているのは、彦火々出見命(山幸彦)、豊玉姫命、塩筒大神の三柱。
そう、鵜戸神宮と同じく、海幸・山幸の神話「海幸山幸」の舞台になった場所なのです。

縁結び・安産・航海安全・交通安全のご利益で知られ、特に若い女性やカップルに大人気のパワースポットです。
青島全体が亜熱帯植物の群生地として特別天然記念物にも指定されていて、ただそこにいるだけで、心が解放されていく感覚がありました。
夜は地元の美食に舌鼓を打つ
お昼を食べることも忘れてたくさん歩いたあとは、おいしいご飯でエネルギーチャージ!
その日の体験を振り返りながら乾杯。その土地ならではの料理を味わうことは、やはり旅の醍醐味ですね。
この日のメインは、伊勢海老のお刺身!

店内の生け簀から上げられたばかりの新鮮な伊勢海老は、まだ動いているほど新鮮そのもの!
はじめての伊勢海老を前に、思わずはしゃいでしまいました。笑
そのお味は…
身はしっかりと弾力があり、口にすると思わず笑みがこぼれてしまうほどの美味しさ。
まさに至福の味に、心もお腹も満たされました✨


他にも新鮮な地元の魚介のお刺身やお寿司などなど…
大満足のラインナップでした✨
そして、大好きな仲間と過ごす食事の時間が、旅の疲れを心地よいものに変えてくれました。
2日目:神話と自分を重ねてみる
天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)——光と闇が交差する神話の聖地

2日目は宮崎市内から車で約2時間、高千穂エリアへ。
山深い道のりも、おしゃべりしながらのドライブで、あっという間に感じました。車窓から見える景色が徐々に神秘的になっていく様子に、自然と会話も弾みます。
まず訪れたのは、日本神話で有名な「天岩戸神社」。
ここは、太陽神・天照大御神が洞窟に隠れ、世界が闇に包まれたという“天岩戸伝説”の舞台。光と闇、静けさと祈りが交錯する特別な空間です。
物語では、太陽神である天照大御神が隠れたことで、世界は常闇となり、作物は育たず、病気が蔓延したと言われています。
神社の奥には、実際にその岩戸があると伝わる御神体の山が見えます。
西本宮では、神職による案内で拝観可能となっていて、私たちもご案内していただきました。
写真撮影が不可だったため、お見せできないのが残念です。
しかし、その空間は、空気感もエネルギーも特別。
静寂の中に、神話の記憶が息づいているようでした。
天安河原(あまのやすがわら)——八百万の神々が集った祈りの洞窟
天岩戸神社から岩戸川に沿って徒歩約10分。

深い森の奥、川のせせらぎに導かれるように歩いていきます。散策路自体が心地よく、深い森の静けさに包まれていくと、やがて神秘的な洞窟「天安河原」が現れます。

ここは、天照大御神が岩戸に隠れてしまったとき、困り果てた八百万(やおよろず)の神々が集まって対策会議を開いた場所。
知恵を絞り踊ったり歌ったりして天照大御神を岩戸から出すための作戦を練ったのが、この河原だったのです。

洞窟内には、訪れる人々が願いを込めて積んだ無数の小石が、びっしりと並んでいました。石の一つひとつに、誰かの願いと祈りが宿っている。
そう思うと、時間を超えた「つながり」のようなものを感じます。

そして本殿の裏にも特別なエネルギーを放つ場所が….
神々のエネルギーが、今もこの場所に息づいているのを感じました。
槵觸(くしふる)神社・高天原——天と地がつながる天孫降臨の地
次に訪れたのは、天孫降臨の地と伝わる「槵觸神社(くしふるじんじゃ)」と「高天原遥拝所」。
天岩戸神社からは車で約15分です。
ここは、天照大御神の孫であるニニギノミコトが、三種の神器を授かり、国を治めるために天上の世界・高天原から地上に降り立った——
まさに”天孫降臨”の舞台とされる聖地です。
“天と地がつながる場所“と呼ばれるだけあって、周囲のエネルギーが圧巻。
深呼吸するたび、体の奥にまで新しいエネルギーが流れ込んでくるようでした。
神社の南側には「高天原遥拝所」があり、天孫降臨の際に神々がこの丘から高天原を遥拝したと伝えられています。

この一帯全体が、神話のエネルギーに満ちた神聖な場所なのです。
凛とした空気に包まれながら、静かにエネルギーを感じ、しっかりと自分の中に受け止めてきました。
3日目:はじまりと再生の地へ
江田神社(えだじんじゃ)——日本のはじまり、そして浄化の聖地

最終日は「江田神社」へ。
宮崎市内から車で約20分の場所にあります。
ここに祀られているのは、イザナギノミコトとイザナミノミコト。
日本最初の夫婦であり、国生みの神様として知られる二柱です。
「産母(やぼ)二柱大明神」とも呼ばれ、日本の“はじまり”を象徴する場所です。
実はこの神社の周辺、阿波岐原(あわきがはら)という場所は、日本神話においてとてつもなく重要な意味を持っています。
そこには、こんな物語があります。
妻・イザナミノミコトを亡くし、黄泉の国へ追いかけたイザナギノミコト。しかし黄泉の穢れに触れてしまった彼は、この阿波岐原で禊(みそぎ)を行いました。左目を洗うと天照大御神(アマテラス)、右目を洗うとツクヨミ、鼻を洗うとスサノオ——三貴子が生まれたのです。
つまり、ここは「みそぎ発祥の地」であり「祝詞発祥の地」、そして天照大御神が生まれた場所でもあるのです。
境内の空気は静寂の中にどこか柔らかく強いエネルギーが満ちていました。
参道のクスノキに触れたり抱きついたりするとパワーが得られるということで、そっと抱きついてきました。

みそぎ池(御池)——神々が生まれた神聖な水辺

江田神社から徒歩約5分、阿波岐原森林公園内にあるのが「みそぎ池」。
ここが、イザナギノミコトが実際に禊を行い、三貴子が誕生したと伝えられる池です。
木々に囲まれた静かな水面は、神聖なエネルギーに満ちていました。
池にはたくさんの美しい蓮の花が咲いていて、池の前に立った瞬間、
静けさの中で心がすっと澄んでいくのを感じました。

「浄化」とは、何かを手放すことではなく、乱れていた自分の内側を“整える”ことなのだと、
静かな水面が教えてくれたようでした。
私はここで深呼吸をして、3日間の旅の余韻を味わいました。
そして、この日本のはじまりの地で、私自身の心も新たにまた明日から頑張ろうと決意しました。
まとめ|自然の中で、もう一度“自分の中心”へ還る
このリトリートを終えて、忙しい日々の喧騒を忘れ自然の中に還ることで、心も体もリセットすることができました。
そして大自然に溢れるエネルギーを肌で感じ、たくさんのエネルギーをチャージすることができました。
頭で考えずに、全身を使って肌で感じる――そんな体験でした。
そして何より、気の置けない仲間と一緒に笑い、語り合えたことが、心の深いところまで癒してくれました。
神聖な場所を訪れることも大切ですが、信頼できる人たちと時間を共有することの豊かさを、改めて感じた旅でもありました。
宮崎の神話は、遠い昔の物語ではなく、今もこの地に息づいています。海の音、森の空気、神社の静けさ——それらすべてが、私たちの内側にある「本来の自分」を思い出させてくれるようでした。
3日間の旅を終えたとき、私はひとつの殻を脱ぎ、新たなスタートラインに立った感覚になりました。
忙しい日々の中でつい見失いがちな「自分の中心」。
宮崎の神話の地を歩くことで、私はそこにもう一度帰ることができたのです。
もし今、あなたが少し疲れていたり、自分を見失いそうになっていたら、
どうか自然の中に身を置いてみてください。
近くの公園でも、神社の境内でもかまいません。
静かな風に身を委ねるだけで、きっと心がふわりと軽くなるはずです。
そして、いつかこの宮崎の地で、神話と自然のエネルギーに包まれながら、“あなた自身”を取り戻す旅をしてみてくださいね✨
✨今回訪れたスポット✨
1日目(宮崎市・日南エリア)
2日目(高千穂エリア)
3日目(宮崎市エリア)
- 江田神社
- みそぎ池


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