「SDGs」「サステナビリティ」「エコ」…
そんな言葉が当たり前に飛び交うようになった今、
地球や未来のために「いいこと」をしようという意識は、
私たちの暮らしにもずいぶん浸透してきました。
でも、地球環境の破壊はそうした取り組みを上回るスピードで進んでいるのが現実です。
「現状維持」を意味するサステナビリティだけでは、
加速する環境破壊に対応しきれないのではないでしょうか。
そこで今、世界中でじわじわと注目されているのが
「リジェネレーション(Regeneration)」という考え方です。
直訳すると「再生」、「回復」という意味になります。
これは、単なる地球環境の現状維持にとどまらず、
美しい地球を積極的に再生するという、
サステナビリティの概念をさらに一歩進めた考え方です。
そのために私たちにできることは何でしょうか?
まずは自分自身に目を向けてみてください。
今、あなたの心や体は、どんな状態ですか?
ストレスを抱えたままの心。過労で悲鳴を上げる体。分断された人間関係…。
こんな状態では、「地球を守ろう」と思う余裕なんて持てませんよね。
だからこそ、
まずは自分の内側を整えることが、地球を癒すための第一歩なのです。
この記事では、こんな疑問にやさしくお答えします。
・「リジェネレーション」って結局どういうこと?
・自分を整えることと、地球環境の回復がどうつながっているの?
・今日からわたしにできることって何があるの?
大げさなことじゃなくてもいいんです。
まずは自分を大切にすること、暮らしを見直すことから始めてみませんか?
自分を整えて地球を再生する新しい生き方のヒントが、きっと見つかります✨
リジェネレーションとは?サステナビリティの先を行く新しい概念

リジェネレーションを解説する前に、まずはサステナビリティとは何かを整理しましょう。
サステナビリティ(Sustainability):現状維持と悪化の阻止
サステナビリティ(持続可能性)は、
地球の資源や環境を使いすぎたり破壊したりしないようにして、
現在の良い状態を未来に維持していこうという考え方です。
これを家計に例えると、
「貯金が減らないように、無駄遣いを控えよう」
「借金をこれ以上増やさないようにしよう」
というイメージです。
それではリジェネレーションとは何かを見てみましょう。
リジェネレーション(Regeneration):破壊されたものを元に戻し、さらに良い状態へ
リジェネレーション(再生・回復)は、
単なる現状維持を超えて、
一度失われたものや傷ついたものを元の状態に戻し、
さらに良くしていこうという、積極的なアプローチです。
例えるなら、
「減ってしまった貯金を元に戻し、さらに投資をして増やしていこう」
「借金を返済して、むしろ貯金を増やしていこう」というイメージです。
つまり、サステナビリティが「守る」なら、
リジェネレーションは「育てる」、
という考え方です。
破壊された自然や傷ついた社会を、もう一度イキイキと輝く方向へ導いていく発想です。
自分を整えることが、地球環境を良くする第一歩

冒頭で、自分の内側を整えることが、地球を癒すための第一歩とお伝えしました。
「え、自分の心や体を整えることが、なんで地球環境と関係あるの?」
そう思う人もいるかもしれません。
そこで、少し「ガイア理論」にも触れておきますね。
ガイア理論とは?「地球はひとつの生命体」という視点
この理論は科学者ジェームズ・ラブロックによって提唱されたもので、
簡単にいうと、
「地球はひとつの大きな生命体であり、すべてがつながってバランスを保っている」
という考え方です。
地球の「からだ」の中に、私たちはいる
この理論では、私たち人間も地球という生命体の一部。
つまり、
・私たちの内側(心・体)が乱れれば、地球も不調になる
・私たちが整えば、地球の自然治癒力も回復していく
そんなふうに、「私の内側と、地球の状態がリンクしている」
という視点をくれるのが、ガイア理論です。
このガイア理論を知ることで、
「私たちが何を食べ、どう感じ、どう暮らすか」が、
実は地球の健康にも関係しているんだ。
そんな実感が、ふっと腑に落ちてくるのではないでしょうか。
ストレスが多いと、環境負荷も増える!?
私たちが心の余裕をなくすと、ついこんな行動をしていませんか?
- コンビニ弁当やジャンクフードに手が伸びる
- 時間に余裕がなくて、すぐにタクシーを使う
- スマホでポチッと必要のない「ストレス発散の消費」
こうした行動は、確かに便利な面もありますが、
気づかぬうちに、地球への負荷を増やしていることも少なくありません。
整うと、自然と“再生的な選択”になる
逆に、心と身体が整ってくると…
- 地元の旬の食材や、発酵食品など、自然と調和した食生活を丁寧に選ぶ
- 道ばたの花に気づくなど、小さな自然の美しさに目を向けられるようになる
- 「足るを知る」感覚が芽生え、必要以上のものを求めなくなる
このように、自分が整うほど、自然と「再生的な暮らし」へとシフトしていくのです。
私自身の変化も、まさにこの流れでした
正直に言えば、
私も以前は、「地球環境を守る」とか「世界平和」なんて、
どこか遠い話に感じていました。
「自分ひとりが何をしても、何も変わらない」
そんな無力感もありました。
でも、自分を整えることを意識するようになってから、
少しずつ見える世界が変わっていきました。
日々の選択が丁寧になり、心にも余裕が生まれて、
「自分さえよければいい」という視点から、
「誰かのため」「未来のため」「地球のため」へと、
視野が広がっていったんです。
この変化を体験して初めて、
「自分を整えることが、地球の再生につながっている」
という感覚が、
他人事ではなく自分ごととして腑に落ちた気がします。
今日からできる「リジェネラティブな暮らし」7選

「地球にやさしい暮らし」って、ちょっとハードルが高いと思っていませんか?
実は、思っているよりずっとシンプルで、気持ち良いものなんです。
しかも、自分の心と体も整っていくとなれば、まさに一石二鳥!
ここでは、今日からすぐに試せる「リジェネラティブな習慣」を7つご紹介します。
どれも、小さな一歩。
でもその一歩が、未来を変える種になります。
1. 【消費の見直し】買い物前に「本当に必要?」と3回自問する

必要以上にモノを持たないと、心にも空間にも余白が生まれます。
本当は、今あるもので十分満たされていませんか?
必要のないモノを手放すことで、地球への負荷を減らし、心も軽くなるのを感じられます。
2. 【自然とのふれあい】週に1回、15分間自然と触れる時間を持つ

ベランダ菜園で土に触れる、花を飾る、道端の花や草木に目をとめる。
たとえ都会にいても「自然を感じる」感性を育てることができます。
意識して自然と触れる時間を取ることで、心身のリズムが整うのを感じられるはずです。
3. 【デジタルデトックス】寝る前は1時間、スマホを置いて本を読む

夜寝る前に、何気なくスマホを見てる時間を、読書の時間に変えてみませんか?
デジタルデトックスをすることで、脳を休ませ、質の良い睡眠に繋がります。
情報過多な日常から離れ、静かに自分と向き合う時間を持つことで、
心が落ち着き、新たな気づきが生まれるかもしれません。
4. 【地域のつながり】月に1回、近所の人と何かをシェアする

家庭菜園で採れた野菜をおすそ分けしたり、手作りの品をプレゼントしたり。
分かち合いは「循環」を生み、地域のコミュニティ全体を豊かにします。
モノだけでなく、温かい気持ちも循環させることで、
人とのつながりが深まり、心の豊かさに繋がります。
5. 【食の意識】週に2回、地元産の旬の食材を選んで料理する

地球にやさしく、あなたの身体にもやさしい選択をしませんか?
地元産の旬の食材は、新鮮でおいしいだけでなく、
輸送にかかるエネルギーも抑えられます。
「食べること=自然の命をいただくこと」を意識するだけでも、
食への感謝が深まり、日々の暮らしが変わっていくのを感じられます。
6. 【感謝の習慣】毎日、自然の美しさを1つ見つけて写真に撮る

朝露の輝き、雲一つない青空、美しい夕焼け……。
よく周りを見渡すと、当たり前の中にある自然の美しさに驚かされます。
その「気づく力」が、私たちを地球を壊すよりも守る選択へと導きます。
日々の小さな美しさに目を向けることで、心が満たされ、地球への感謝の気持ちが芽生えるはずです。
7. 【好きを源に】心から笑顔になれる時間を作る

推し活に没頭する、美しい音楽を聴く、大好きな友達と楽しい時間を過ごす…。
あなたの心が本当に笑顔になれるものを見つけ、大切にしてください。
その温かい気持ちは、あなた自身を癒し、自然と周りの人々や地球にも優しくなれる源となります✨
まとめ|自分の中のリジェネレーションが、地球の希望になる
地球が傷ついている今、何かしなきゃと焦る気持ちは誰にでもあります。
でも、「まずは自分を整える」ことが、実は一番の貢献になるかもしれません。
あなたの呼吸、食べ方、暮らし方が、地球の森や大地を癒す種になる。
大げさに聞こえるかもしれないけれど、地球もあなたも、同じ「いのち」なのです。
リジェネレーションは、外側の世界だけじゃなく、内側からも始められる。
そしてその小さな再生の積み重ねが、やがてガイアの回復につながっていく。
小さな再生を、今日からひとつでも始めてみませんか?✨
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