情報も価値観もめまぐるしく変化する今、
「本当の自分って何だろう?」「私は何のために生きているんだろう?」と、
ふと考えることはありませんか?
私自身、コロナ禍や父の死をきっかけに考え方や価値観、そして人生観が大きく変わりました。
振り返ってみると、「風の時代」もその変化の後押してくれていたのかもしれません。
今、社会の価値観もまた、目に見える成功や肩書きから、
内なる心のあり方や本質的な豊かさへと少しずつシフトしているように感じます。
さらに最近では、ビジネスシーンでも、
「マインドフルネス」や「瞑想」という言葉を耳にする機会が増えました。
実際に、GoogleやAppleといった世界のリーディングカンパニーでも
このマインドフルネスが実践され、
大きな成果をあげています。
マインドフルネスは宗教的儀式ではなく、
「今、この瞬間」に意識を向け、自分の内側と静かにつながるための時間です。
そして、宗教には属さないけれどスピリチュアルな感性を大切にする
「SBNR(Spiritual But Not Religious)」
という考え方が静かに広まり始めています。
今こそ、「心の自由」を取り戻し、自分らしい生き方を探求する時なのかもしれません。
この記事では、世界的なSBNRの潮流やマインドフルネスに焦点をあて、
「心を自由に生きる」ための実践法など、新しい時代を軽やかに生きるためのヒントをお伝えします。
SNBRとは?宗教じゃないけど、スピリチュアル

「内側とつながる感覚」を求める人たちの間で近年、ある言葉が広がっています。
SBNR(Spiritual But Not Religious):スピリチュアルだけど宗教じゃない
マインドフルネスや瞑想に惹かれながらも、特定の宗教には属していない。
自分の魂や宇宙、目に見えない存在を、自然と信じている。
そんな人たちを表す言葉です。
SBNRの人々は、教義や制度に頼ることなく、
自分の感性を通して「信じる形」を自由に選び取っていきます。
彼らは、ヨガを健康法として楽しんだり、
自然の中で心を落ち着かせる時間を大切にしたり、
あるいは宗教施設の神聖な空気を愛しながらも、特定の信仰には深く踏み込まないこともあります。
まさに、マインドフルネスのような「今ここを生きる実践」は、
SBNR的精神性の象徴と言えるのではないでしょうか。
なぜ、今SBNRが広がっているのか?

アメリカでは「宗教には属していないけど、精神的な価値観を大事にしている」という人が急増しています。
アメリカのリサーチ会社Pew Research Centerの調査によれば、
2023年時点でアメリカ人のおよそ5人に1人がSBNR層に該当するとされています。
過去10年間でゆるやかに拡大し、若い世代ほどこの傾向が強いことも分かっています。
これは、自分の外に答えを求めるのではなく、
自分が感じた「本質」を信じる時代が確かに到来していることを示しています。
他人が決めた「正解」より、自分自身の感覚を大切にする生き方が広がっていることの表れではないでしょうか。
SBNRの人たちによくある特徴
では、SBNRの人は具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
例えば…
- お寺や教会に定期的に通うのではなく、自分のペースで精神性を追求する
- ヨガや瞑想、自然の中で過ごすなど、自分なりの「神聖な時間」を持つ
- 仏教、キリスト教、ヒンドゥー教など、様々な教えから「いいとこどり」する
- 科学とスピリチュアルを対立させず、両方を大切にする
思い当たる節がある人も多いのではないでしょうか?私自身も共感できる部分が多くあります。
というのも…
精神的な探求は好きだけど、スピリチュアルどっぷり浸かる「ふわふわ感」はちょっと違う
特定の宗教入り偏ることなく、多様な思想や教えに触れながら、自分の中で「しっくりくる」ものだけを選び取りたい
目に見えない世界だけでなく、現実的な視点や科学的な知見も大切にしたい
そんな思いを持っていた私にとって、「SBNR」という言葉を知ったとき、妙に腑に落ちるものがありました。
この価値観の広がりには、今の時代ならではの背景があると感じています。
それが「風の時代」へのシフトです。
風の時代は、「自由に信じる」時代

2020年末、西洋占星術でにおいて「地の時代」から「風の時代」へと移行したと言われています。
これは「モノや地位を重視する時代」から「目に見えない価値や精神性を大切にする時代」への大きな転換を意味します。
「地の時代」と「風の時代」の価値観の違い
地の時代で重視されたもの | 風の時代で重視されるもの |
物質的な豊かさ 社会的地位・肩書き 組織への帰属 「所有すること」の幸せ | 精神的な充実・目に見えない価値 個人の自由と創造性 心のつながりと共感 「在ること」の幸せ |
例えば、
「立派な家を持つこと」より「自分らしく自由に暮らすこと」、
「たくさんのモノを所有すること」より「必要ないものを手放して身軽になること」、
「同じ会社で出世すること」より「自分の才能を活かせる場所で働くこと」、
こういった価値観が重視される時代に変化しています。
これはまさに、SBNR的な価値観と重なります。
- 誰かが決めた教義より、自分の心に響く感覚を信じる
- 目に見える「組織」より、目に見えない「つながり」を大事にする
- 外に求めるのではなく、内側に答えを見つける
信仰の形も、これまでの「所属型」から「共感型」へ、
そして「個人の自由な精神性」へと変化しているのです。
だからこそ、「こうでなければならない」という正解より、
「自分が心地よい」と思える感覚を信じることが、ますます自然になってきています。
風の時代の日本は、これからどうなる?

2025年、風の時代が本格化するとともに、日本でも
「内面を整える」「精神的な豊かさを求める」流れが強くなるでしょう。
特にコロナ禍を経て、「何が本当に大切か」を問い直す人が増えています。
若い世代を中心に、「会社のために生きる」より「自分らしく生きる」、
「モノをたくさん持つ」より「必要なものだけで暮らす」
といった価値観のシフトが始まっています。
「風の時代」の流れとともに、日本でもSBNRやマインドフルネスの実践者が増えていくことでしょう。
私自身も「SBNR」だった

私自身、特定の宗教に所属したことも、深く関わったこともありません。
ただ、父の死をきっかけに、私ははっきりと「魂」の存在を感じるようになり、
目に見えなない世界の探求が始まりました。
父の死後、叔母を通して父と会話したこと。
その体験から、魂やエネルギー、宇宙など、目に見えない存在をどこかで感じながら生きるようになりました。
自分の感情を以前より深く見つめ、直感を信じられるようになった気がします。
誰かに教わった「正解」ではなく、自分の体験から湧き上がる感性。
その声に耳を澄ませることこそが、私にとっての「心の自由」への扉なのかもしれません。
世界の一流企業もマインドフルネスを取り入れている

マインドフルネスは個人だけでなく、企業でも積極的に導入されています。
Google、Apple、Intel、Metaなど、世界的な大企業が社員研修や福利厚生として実践しています。
例えばGoogleでは「Search Inside Yourself」という社内プログラムがあり、多くの社員が参加しています。
このプログラムを受講した社員の71%が「より効率的に働けるようになった」、
91%が「リーダーシップスキルが向上した」と報告しています。
また、Appleの創業者スティーブ・ジョブズも、マインドフルネスが持つ創造性を高める効果に着目し、
技術者に瞑想の実施を推奨していたことで知られています。
日本企業でもヤフー、楽天、LIFULL、日本生命保険相互会社などが導入を始めています。
2022年の調査では、導入企業の研修受講者の87%が
「今後もマインドフルネスを取り入れたい」と回答したというデータもあります。
「瞑想は怪しい…」というイメージもありますが、
実は科学的にも効果が証明されている、現代のビジネスパーソンにふさわしい習慣なのです。
日本と欧米、なぜこんなに差がある?

アメリカ心理学会の調査によれば、欧米では人口の約15%が定期的に瞑想を実践しているのに対し、
日本では約3%にとどまるという差があります。
禅などの瞑想文化が根付いている日本で、なぜ現代の瞑想実践はそれほど普及していないのでしょうか。
理由として考えられるのは:
- 「メンタルヘルスケア」に対する意識が欧米に対して日本は低い
- 「瞑想=特別な修行」というイメージが日本には強い
- 欧米では科学的な健康法として普及したのに対し、日本では宗教的なイメージが強く残っている
しかし、これからは日本でも時代の変化とともに少しずつ状況が変わっていくでしょう。
実際にやってみよう!初心者向けSBNR&マインドフルネスのはじめ方

「なんだか難しそう…」と思うかもしれませんが、SBNRの生き方は特別なものではありません。次のようなシンプルな実践から始めてみましょう。
- 朝の5分間瞑想:スマホを見る前に、窓を開け新鮮な空気を感じながら、ゆっくりと深呼吸をして瞑想をしてみましょう。呼吸に意識を向けるだけで、一日の始まりが変わります。
- 自然とのつながりを感じる時間を持つ:週に一度、公園や海、山など自然の中で過ごす時間を作りましょう。自然の音、匂い、風の感触に意識を向けると、心が落ち着きます。
- 食事は「今ここ」に集中して:一日一食だけでも、スマホを見ずに食べ物の味や香り、食感に集中してみましょう。いつもより美味しく感じるはずです。
- 好奇心を持って探求する:仏教、ヨガ哲学、禅など、気になる思想や実践があれば、本を読んだり講座に参加したりしてみましょう。「これが正解」と思い込まず、自分の感覚で取り入れていくことが大切です。
- 日常の「気づき」を増やす:電車を待つ間、歯を磨いている時、お茶を入れる時など、何気ない日常の動作に意識を向ける習慣をつけましょう。これがマインドフルネスの基本です。
どれも特別なことではなく、日常の中のちょっとした意識の向け方の変化です。
しかしそれが、心の落ち着きや集中力アップ、ストレス軽減につながります。
まとめ|「何を信じるか」より「どう感じるか」
風の時代が本格化する今、私たちに求められるのは、
正解を探すことではなく、自分の感覚を大切にする生き方ではないでしょうか。
マインドフルネスやSBNRの実践は、その第一歩となるでしょう。
大切なのは、
- 無理に何かを信じようとすることではなく、自分が心地よく感じること、自分らしくいられることを少しずつ見つけていくこと。
- 今ここに心を向ける時間、自分の内面を見つめ直す時間を持つこと
- 自然の中でふと感じた感謝の気持ちに耳を傾けること
それはどれも、宗教ではないけれど、心を豊かにする実践です。
スピリチュアルというと少し構えてしまうかもしれませんが、肩肘張らずに、
「自分にとって心地いい心のあり方」を見つけていけたら良いのです。
そんな何気ない時間の中に、「今の自分にちょうどいい精神性」があるのかもしれません。
私たちは今、自由に信じ、自由に生きる時代にいます。
SBNRという生き方は、その時代にふさわしい心の自由をもたらしてくれるでしょう。
「風の時代」が本格化した今、内面を見つめ直し、本当に大切にしたいものは何かを考えるいい機会かもしれませんね。
難しく考えず、ちょっとした日常習慣から始めてみましょう✨
風の時代は「軽やかに、自由に、でも深く」生きる時代。
あなたなりの「風の時代の生き方」を探してみませんか?
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